赤ちゃん返り!甘える子供の心理とは?

これってもしかして赤ちゃん返り?

下の子を出産したり、もうひとり妊娠したり、はたまた主婦からワーキングママに転身!どれもハッピーな出来事でママやパパは大忙し。でもなぜかこんな時に突然上の子供が赤ちゃん返りしたりして?

赤ちゃん返り、行動(様子)と原因は?

赤ちゃんがえりとは、子供が今まで自分でできていた身の回りの事をしなくなり、と親や家族に甘え始める事です。またもうすでに卒業したはずのミルクや母乳などを欲しがったり、月齢が低い子がするような行動を取り始めるため、時間を逆行するかのような様子を赤ちゃん返りと言っています。
子供に悪気はないのですが、家族が忙しくなってその子供にあまり構えなくなった時などに起きやすいので、忙しさと子供の世話が相まってお世話する役の人はダブルパンチ的な状態になります。

赤ちゃん返りの時、子供の心はこうなっている

こどもの心は安心(依存)と自立(自由)の間で揺れ動くと言われています。
保護者に依存していると安心するのですが、心が安心で満たされると、自立する行動(自由)へと一歩進み出すのです。自立は保護者から距離を取る事になるので、そうするとまた子供の心は不安になり、保護者の庇護の元へと戻り、そこでまた愛情をたっぷりチャージすると自由を求めて自立する行動に出る、この繰り返しな訳です。
すべての子供は、保護者からの愛情が満たされる事により少しづつ親から自立して行くようになるわけですが、下の子の出産や妊娠などで、今までもらって安心していた庇護者の愛情が薄れてきたのではないかと不安を抱くようになると、愛情を確認したいがために、昔していたような依存の状態に戻ってしまう、これが赤ちゃん返りの心理です。

問題行動、やめさせたいのだけどどうすれば?

忙しい時、子供に赤ちゃんに戻ったかのような行動を取られると、どんなお母さんでも「おいおい」と言いたくなるでしょう。しかも子供「これして、あれして」と要求してくることは、今まで自分で当たり前にできていた事ばかりなのです。自分でできることをやってくれ言う要求に応えるのは、『これって甘やかしになるのでは…』と心配になるのももっともです。

“甘え”と“甘やかし”の違いはこちらの記事から → 『子供の甘え、その対応で大丈夫?』

けれどもやはり、赤ちゃん返りでのこの甘えは、応えてあげるのがベターでしょう。
なぜならこの時の子供の心は『もうお母さんやお父さんは僕のことを好きじゃないのかも』という恐れから不安になり、愛情を確認するために過度に甘える行動に出ている訳です。ここで無理に子供を突き放したり、怒ってやめさせたりすると、子供は愛情を確認できずますます不安になり、赤ちゃん返りの行動もエスカレートする可能性があります。
また、ここでさらに愛情を求めるのならばまだいいのですが、悪くなるケースでは、子供は親からの愛情を確認できないことに絶望し、心を閉ざしてもう何も要求しないようになると、今後の子供の心の発達にも影響が出てくる恐れがあります。

結局どう対応するのがいい?

赤ちゃん返りは永遠に続くわけではありません。お子さんの性格や家庭環境にもよりますが、ほとんどの行動は1ヶ月〜半年ほどでやむと言われています。
大変でしょうが、今一時のことと割り切って、甘えを受け止めてあげると、子供も安心して少しづつ元のように身の回りのことを自分でやるようになってきますので、それまでの辛抱です。

どうしても手が足りないようでしたら、他の家族や祖父母、親身になってくれる誰かに世話を頼みましょう。

この記事もおすすめ